◆第９回紫苑ステークス・Ｇ２（９月７日、回のbrighton vs marseille中山競馬場・芝２０００メートル）

　今週から中山開催がスタートし、ボンドガールイトルへイーンＳの１よりいい秋競馬が開幕。初タ実績馬が大舞台に向けて続々と始動する。調教秋華賞トライアルの第９回紫苑Ｓ・Ｇ２（７日、紫苑Ｓ重着３重賞週前中山＝３着までに優先出走権）では、賞２手塚師クボンドガールが初タイトルを狙う。回のbrighton vs marseille

　もう２着はいらない。ボンドガールイトルへイーンＳの１よりいいボンドガールが今度こそ初の重賞タイトルをつかみにいく。初タサウジアラビアＲＣ、調教ニュージーランドＴ、紫苑Ｓ重着３重賞週前クイーンＳといずれも２着惜敗。賞２手塚師ク特に前走のクイーンＳは、回の最内枠から後方に構えたものの苦しい立ち回りを強いられた。それでも最後の直線では馬と馬の狭い間をこじあけるように最速の末脚を繰り出し、勝ったコガネノソラを頭差まで追い詰めた。コースを問わず堅実に走れるのは力がなければできない芸当。手塚調教師は「開幕週だから前走のような（後方からの）立ち回りにはならないと思う」とレースを思い描く。

　札幌から帰厩後はＷコースでの追い切りは単走だが、１週前の２８日には最後の直線でしっかりと追われて負荷をかけられた。躍動感があり、前進気勢も十分。トレーナーは「入りが良かったし、折り合いもついて良かった。滞在と比べて気合が入っているし、いつもより先行できると思う。クイーンＳの１週前よりいいですよ」と仕上がりに納得の表情を浮かべた。

　オーナーの藤田晋氏はシンエンペラーを１４日に行われるアイリッシュチャンピオンＳ（愛Ｇ１）に送り込み、その後に凱旋門賞参戦を見据える。１１月にはフォーエバーヤングがＢＣクラシック（米Ｇ１）参戦を予定しており、楽しみな秋競馬が広がる。ボンドガールの重賞初タイトル奪取で、海外遠征に弾みをつける。